オンライン特別講習会「人工衛星の通信」 質疑応答集
オンライン講演会での質問と回答をまとめました。
Q1 原子状酸素が物体に衝突する瞬間を撮影することはできますか?
A:結論から言うと原子状態を観察するには10億分の1に拡大する顕微鏡が必要であり、サイズ的にも、値段的にも億単位のものになるので不可能かと思います。
撮影するための方法がないかを知りたいのであれば、まずは調べた結果を示してもっと良い方法がないかを質問するようにすることが効率的で効果的です。
ミッションの決定に関してですが、ミッションの実現性についてチーム内で話し合ったり、不可能な場合の代案を考えることが開発活動では重要です。
お答えした情報はインターネットで十分にわかるようなものですので自分で調べていけると思います。
もちろん衛星の構造や、仕様に関するわからないことはご質問ください。
Q2 無線に必要な免許やモジュールはこちらで用意する必要はあるのでしょうか?
A:特に必要ありません。435Mhz~438MHz以外のところでどうしてもミッションを行いたいということであれば、 事前に連絡していただき相談をするという形になると思います。
(追加回答)
キューブサットを開発する上で必要なライセンス、無線機に関しては宇宙科学館で確保します。
Q3 ドップラー効果が起きても、データの受信には影響はないと考えてよいのですか?データが変わるということはないのですか?
A:ドップラー効果に合わせて、地上局の無線機の周波数を自動的に調整しながら受信を行うので、ドップラー効果による影響はないと考えてよいです。
Q4 アマチュア無線4級の免許を取得中なのですが、衛星における無線の免許というのは何級が必要なのでしょうか。
A:アマチュア無線3級が必要なります。
Q5 通信時の変調方式は、何方式ですか?
A:GMSK(ガウス最小偏移変調)方式です。加えてCW(モールス信号)も使用します。
Q6 クロスダイポールアンテナを考えています。可能でしょうか?
A: 可能ですが、4本のアンテナが外面パネルに収まるか詳しく検討する必要があります。
Q7 どのくらいデータを保持できますか?
A:搭載されているフラッシュメモリの容量は1Gbit(128MByte)です。
Q8 3回目の運用時に、2回目で受信できなかったデータの続きを受信することは可能なのですか?
A:可能です。
Q9 データ通信する際、パリティーチェックなどでデータの確認はするのですか?
A: データに誤りがないかどうかを受信側で確認をしています。
データにエラーがあった場合、再度同じ情報を受信する必要が出てきます。
Q10 配布された電子部品などを講習会の方で使用すると聞いていたのですが
A: DVD配布による講習会ビデオ内での実習で使用します。
Q11 スラックがチャットに分類されているため、iフィルタが作動して、学校のシステムではアクセスできません。
A:学校のネットワークから接続できない場合、お手持ちのスマホ等で接続いただくようお願いします。