*** ハードディスク(パソコンの記憶装置)の巻 (2) ***11.めでたく外ブタが取れました!> 磁気ディスク(プラッター)は鏡のように曇りのない鏡面仕上げです。CDのような虹色に光るのではなく、全く鏡と同じです。左側から出ているものは情報の書き込みや読み出しを行う磁気ヘッドを動かす位置決め装置(アクチュエーター)です。 12.磁気ディスクは3枚重ねられていました> 磁気ディスク(プラッター)3枚にそれぞれ磁気ヘッドのアームが伸びています。アームがそれぞれの磁気記録面に伸びているようです。(注)後の写真で示しますが、この機種の場合、一番表面のものは磁気ヘッドがついていませんでした。下2枚の裏表と一番上のディスクの下側に磁気ヘッドが差し込まれていました。 従って、実際の磁気ヘbドがあるのは最上面に伸びているアームより1cm程度先の部分になります。 13.磁気ヘッドのアーム部分を外してみましょう> アーム部分を外すにはまた、星形のネジと戦わなければなりません。やっかいですが根気よくマイナスドライバーで星形ネジを外します。 14.やっと外れました!> やっと外れました! これから磁気ヘッドの付いたアームを素早く、そして正確に動かす位置決め装置(アクチュエーター)の分解にかかります。15.位置決め装置を留めているネジを外します> 外から見えるネジを外します。16.上側の部品を外しました> 上側の部品を外しましたが、ここで大きな発見です。ここには超強力な磁石が使われています。写真の下の方の扇形のものは磁石です。17.扇形の小さな薄い磁石が、5Kgの鉄アレイを持ち上げることが出来ました!> 超強力な磁石の力を試すために5Kgの鉄アレイをぶら下げて見ました。十分に持ち上げることが出来ます。磁気記憶装置であるハードディスクの中にこれほど強力な磁石が使われているというのは意外でした。 18.位置決め装置の下の部分のネジも取ります> 下側のネジも外します。アームの下側にも上側と同じ形の磁石が使われています。アームにはコイルの配線が見えます。上下2つの強力な磁石の間の磁界の中で、アーム側のコイルに電気を流して、アームを動かし精度の高い位置決めを行っているようです。 たぶん、消費電力も小さく、極めて高速で作動し、アームの先端に付けられているヘッドの正確な位置決めのためにはこのような仕組みが有効なのでしょう。 ハードディスクの磁気ディスクは超高速で回転しています(最近のものは7200回転/分くらいのものが多い)。そんな高速回転に追従して正確な位置決めを行うには、いろいろな工夫がされているのでしょうね。 |