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*** デジタルカメラの巻 (4) ***


19.オートフォーカス機構を分解してみよう

レンズ部分のユニットの下には小さなモーターが・・・。このモーターの駆動力を使って焦点あわせを行うように工夫されているようです。レンズは2群構成で2つのレンズ群を近づけたり遠ざけたりすることで焦点を調節していると思われます。

写真の中央部分にあるのがオートフォーカス機構を動かすためのモーター。直径がわずか8mm。モーターに取り付けられているギアも含め12mm。
カメラ等に組み込まれているモーターが壊黷トいるケースはほとんどありません。小さなモーターは工作などに再利用可能です!
モーターの回転軸に取り付けられたギアがもう一つのギアにつながり、2つのレンズ群の距離を調整して焦点をきちんと合わせる仕組みです。


20.撮像素子は極めて小さな精密部品?

左側がレンズ部分。中央のやや右がモーター。その右側にあるのが撮像素子です。

真ん中の四角い物体の中にある更に小さな四角い部分が撮像素子。カメラのフィルムにあたる部分です。このデジタルカメラ(80万画素)の撮像素子は6mmx4mmというサイズ。フィルムに比べればとても小さなものですが、この素子で横1024、縦768ピクセルの画像をとらえるように作られています。

撮像素子部分の拡大写真。内側のわずか6mmx4mmの四角形のものが撮像素子。レンズを通して素子の上に入って来る光を横1024、縦768のマスメに分けて感知してデジタルの画像としてとらえます。
普通の35mmカメラのフィルム1コマの大きさは35mmx24mmですから、普通のカメラのフィルムの大きさと比べるとものすごく小さいですね。


21.ハンダ付け等を外せば更に分解可能だが・・・

ハンダ付けをはずせば更に分解可能ですが、とりあえずマイクロドライバーだけでの分解はここまで。
分解するたびにいろいろな発見があります。捨てるようなものがあれば是非分解にチャレンジを!


22.番外。注意を含めて・・・

ここでカメラを分解する場合の注意を一つ。右側の黒い円筒形のものはコンデンサーというストロボを光らせるために電気を貯める部品です。カメラの電池が生きているとここに電気が貯まっている可能性があります。電気が貯まっていると、このコンデンサーの足の部分に触るとビリッとする可能性があります。ご注意を!
これがコンデンサー(キャパシターとも言います)です。念のために絶縁材料で出来た取っ手のついたドライバー等で事前に放電(2本の足を金属で繋ぐように触る)させるといいでしょう。
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